闇狩りの執筆休憩の合間に書いた駄作
出来の方は……まぁ、察して下さい(ぇ
ちなみに、作品タイトルは【ケ・セラ・セラ】


漫画や小説とかでは、『目が覚めると、そこは異世界だった』っていのが良くあるけれど


「……まさか、自分がそんな経験をするとは思わなかった」
心の中で『有り得ねぇ…』とか思いつつ、俺―零夜―はそう呟く
さっきまでは至って普通の道を歩いていた筈なのに、今は何故か地面に倒れていたりする
「急に目の前が真っ暗になった所までは覚えてるんだけどな…ていうか何処だよ此処」
視界に移るは空と木と舞い散る葉
周りを見るとあるのは森森森…森一色である
「………とりあえず起きてから考えるか」
身体を起こして、髪や服に付いていた葉と土を落としていると…ふと、思い出した
「………荷物」
とりあえず倒れていた場所付近を見渡すと、自分の身長くらいはありそうな大きいケースが2つと、リュックが1つあった
「良かった。これがなくなっていたら流石に洒落ならんからな…」
そう呟きながらケースに被害がないか確かめ、異常ない事が解ると安堵の溜息を吐いた
「さて、これからどうしたものか」
改めて回りを見渡しても、見えるのは茂っている木々のみ
「…とりあえず適当に行ってみるかね」
リュックを背負い、ケースの取っ手を掴んで底に付いた車輪を転がして運びながら、ゆっくりと歩いていく……が


――十数分後――


「……此処は何処だ」
見事に迷っていた
まぁ方角もわからず、どの方向が森の出口なのかすらも知らないのだから当たり前の結果だな
………何やってるんだろう、俺
「遭難は洒落にんらんし…しかし道が解らんし……如何したもんか」
目を閉じ、頭を垂れて溜息を吐きながら途方に暮れる……はぁ
「わは〜」
……何だ、今の間の抜けた声は
「ていうか、さっきの何処から聞こえた?」
立ち上がって周りを見るが……人影らしき姿は全く見えない
「空耳か…?だとしたら色々と末期だな」
そう言って空を仰ぐと……金髪でリボンをした少女が浮かんでいた
「お〜、人間だ〜」
「…………ジーザス」
や、有り得ないだろ色々と。何で女の子が宙に浮かんでるんだよ
まぁ、とりあえず今はそれは置いておこう。人と会えただけでも御の字だ。
これでずっと迷って遭難しなくて済む。その為なら人が浮かんでるなんて些細な事……些細だよな?
「なぁ、ちょっとき「お前は食っても良い人間?」…………は?」
イマナントオッシャッタカ、コノショウジョハ?
食う?誰を…ぁ、俺か。て〜ことはカニバリズム
「や、流石に食うのは勘弁して欲しいんだが…ていうか食っても不味いと思うぞ」
「そーなのかー」
そう言って目の前の子は少し残念そうな顔をする…もしかして腹減ってる?
「ぁ〜、お菓子くらいならあるけど、良かったら食うか?」
リュックから幾つかの菓子を取り出して少女に差し出すと、物凄い目が輝いている…的中か
「良いのか?」
「ああ構わんぞ。ほれ、たんと食え」
「わ〜い♪」
そう言うと同時に食べ始めるが…食うの早いなぉぃ
そんなにがっつくと喉に詰まらす「んぐ!?」……何てお約束な
「ほれ、飲みもんだ。誰も取りはしないから落ち着いて食べろ、いいな」
「んくんく……は〜い」
飲み物を飲んで、また食い始める。まぁ、さっきよりは落ち着いて食ってるか
ていうか、この娘何なんだろうな。宙に浮いてたし、いきなりカニバリズム宣告してくるし
「…まぁ、今は食い終わるのを待つか。聞くのはその後でも出来るしな」
元気に食べる娘を横目で見ながら、のんびりとそう呟く
此処が何処で、何で倒れてたとか何も解らない。だったら焦らずに、ゆっくりと流れに任せるが一番
「ケ・セラ・セラ、何とかなるさ…ってね」


一応だけど連載予定、かな。ネタは結構浮かんでるしね
……とりあえず誰とくっつくとかは一切考えてない。ていうか考えたくない(ぇ